Coding Lab Japanへのコーディング依頼(評価証明申し込み)について
・通常価格・CLJが行う研究への使用協力割引価格の共通項目
・A.通常価格で依頼する場合
・B.CLJが行う研究への使用協力割引価格で依頼する場合
・コーディング結果を自身の研究等で使用する場合の補足事項
・ワークサンプルを他の目的で使用する場合の注意事項
通常価格・CLJが行う研究への使用協力割引価格の共通項目
1.会員登録について
コーディング(評価証明書)の申し込みをされる方はCoding Lab Japan(以下、「CLJ」)の会員として登録を行う必要があります。入会金、年会費は無料です。会員には匿名化された個別ID(会員ID)が付与されます。コーディング依頼(評価証明申し込み)については、1件あたりにかかる費用を都度徴収致します。(会員登録していただく理由)
2.費用および支払い方法について
申し込みフォームからの送信後、コーディングに必要な費用と振込先が記載された確認メールが届きます。
確認メールを受信後、土日祭日を除き7日以内に指定口座にお振り込みください。
3.納期について
原則として、入金確認後2か月以内に評価結果を送付いたします。ただし、お送りいただいたデータに破損がある場合や内容に不備がある場合は再提出までにかかる期間が加算されますのでご了承下さい。また評価依頼が一時的に殺到するなど、期限内に作業が完了しない見込みがある場合は、別途ご連絡をいたします。この時点で評価依頼をキャンセルしていただくことが可能です(この場合はキャンセル料はかかりません)。なお、激甚災害などCLJで不可抗力と見なした状況における納期の遅延は免責とさせていただきます。規定の期間が過ぎてもCLJから連絡がない場合、HPのお問い合わせフォームからご連絡ください。
4.評価に適さないサンプルを送付された場合
ファイルの破損以外で、お送りいただいた録音や逐語禄(以下、ワークサンプル)がコーディングできない(騒音環境での録音、倫理的配慮の手順を逸脱、原稿の読み合わせをしている、コーダーが対応できない外国語や方言等)ことが、コーディング途中で判明した場合、原則として評価をお断りし、その旨を速やかに面接者にお伝えします。料金は、一定の手数料(4000円+税+振り込み手数料)を差し引いて返金いたします。
コーディングはできるが、一部の項目が不正確または無評価となる可能性があるワークサンプル(標的行動があいまい、面接時間が極端に短い等)の場合も、面接者に速やかにお伝えします。この場合、①手数料(4000円+税+振り込み手数料)を差し引いての返金を希望するか、②一部の項目が不正確または無評価になるとしてもコーディングを希望するかをお選びいただくことができます。
5.評価の中止希望
面接者の希望により、開始したコーディングを中止することができます。被面接者がワークサンプル使用中止を申し出たときなどにお申し出ください。この場合、お振り込みいただいた料金は返却いたしません。
6.コーディング完了に至らなかったワークサンプルの破棄
上記1~4の状況において、評価開始または完了に至らなかったワークサンプルについては、可及的速やかに破棄いたします。
7.コーダーおよびコーディングの手順について
コーディングを申し込んだ会員と関連深いコーダーがいた場合、申込み時点の情報を基に、そのコーダーを除外した上で、担当コーダーが選定されます。
担当コーダーは、100件以上のMITIコーディングの実地経験、および一定以上の一致率を持つリードコーダー1名以上と、一定以上の一致率を持つサポートコーダー1名以上の複数のコーダーが独立して評価します。もし評価が一致しない場合は、一致するまで話しあいます。評価はMotivational Interviewing Treatment Integrity Coding Manual (以下、MITI)に基づいて行います。
なお、評価には影響を与えないジュニアコーダー(研修生)もコーディングを行い、話し合いのオブザーバーとして参加することがあります。
8.評価内容のフィードバックについて
フィードバックはMITIに基づいて行い、フィードバックは100字程度のコメントを付与します。
9.疑義照会について
評価結果についての疑義照会は受け付けておりません。ご了承ください。特に、面接者以外の方から問い合わせがあっても、その方が評価を依頼されているかどうかを含め、お答えすることは決してありません。
10.評価結果を面接者が他所で用いる場合の免責
CLJが発行する評価証明は、各種団体が実施する研修会の参加申し込みや、就職における能力証明に使っていただく機会があるかもしれません。その場合、一定の基準によって参加可否や合否の判定をするのはあくまでも該当組織ですので、結果についての疑義照会は該当組織にお願いいたします。また、評価結果が加味された審査であっても、その審査結果にCLJは一切の責任を負いません。
11.評価結果が面接者、被面接者に与える有害事象についての免責
コーディングは限られた情報に基づいて面接の一部分から面接者の技術を評価するだけのものです。評価結果が面接者に心理的動揺を与えたり、評価結果に基づいて実施したカウンセリングが被面接者の福祉を低下させたりする可能性は否定できません。これらの事象について、CLJは責任を負うことはできません。これらの恐れがある場合には、適切なスーパービジョンをお受けください。
12.CLJにおける情報管理について
1)会員の個人情報の扱いについて
会員IDで識別される会員の個人情報は、情報管理者がパスワードでロックされた電子媒体を用いて厳重に保管します。
コーディングの依頼の際も、会員の個人情報は会員IDも含め、コーダーに通知されることはありません。
2)面接者の被面接者への説明と同意
面接者は、被面接者に以下について説明し、被面接者の同意書への署名をもって同意を得てください。また面接者自身が同意を得たことを示す宣誓書を作成してください。「宣誓書兼同意書」のCLJ内での管理については、「通常価格」で申し込む場合と「CLJが行う研究への使用協力割引価格」で申し込む場合で異なります。(後述の、A-4、B-4を参照)
3)録音データと逐語録データ(両方を合わせて以下「ワークサンプル」)の扱いについて
コーディングに使用したワークサンプル自体のCLJ内での管理については、「通常価格」で申し込む場合と「CLJが行う研究への使用協力割引価格」で申し込む場合で異なります。((後述の、A-4、B-4を参照)
4)コーディング結果の扱いについて
コーディングを受けるワークサンプルごとにIDコード(ワークサンプルID)を付与し、依頼受理と合わせて連絡します。ワークサンプルIDで識別されるコーディング結果、および、コーディングを申請した会員IDは、情報管理者がパスワードでロックされた電子媒体を用いて、会員IDの管理ファイルとは異なるファイルに保存します。
13.守秘義務の例外
11~12に記された情報管理の原則に関わらず、以下の場合には、被面接者の許可を得ず、必要な第3者等に録音データを含む情報を提供することがあります。
・被面接者、面接者、評価者、および第三者の心身や生命に危険が及ぶ可能性があり、情報提供によって危険を回避できると判断されるとき
・警察や裁判所等から法律に基づいた情報提供の要請があった場合
A.通常価格で依頼する場合
A-1 面接者の被面接者への説明と同意
面接者(または申請者)は、被面接者に以下について説明に対する宣誓書に署名し、被面接者の同意書への署名をもって同意を得てください。
宣誓書および同意書は、「誓約書兼同意書_CLJ評価_通常価格(様式1)」を用いるか、または、同内容が含まれている任意の書式を用いてください。
もし、ワークサンプルを、面接者または申請者自身の研究にも使用する場合には、宣誓書および同意書は、「誓約書兼同意書_CLJ評価および自己研究_通常価格(様式3)」を用いるか、または、同内容が含まれている任意の書式を用いてください。
※「誓約書兼同意書_CLJ評価_通常価格(様式1)」または「誓約書兼同意書_CLJ評価および自己研究_通常価格(様式3)」は、CLJへは提出しないでください。
A-2 被面接者への説明内容
説明の際、必要に応じて「録音・逐語禄の使用目的と保管・破棄方法についての説明」(参考資料1)を被面接者に提示してください。
参考資料1はあくまでも説明の1例ですので、下記①~⑦の内容が含まれる説明が行われるのであれば、必ずしも提示する必要はありません。
①面接の録音、匿名化した上で録音内容を逐語録にすること。これらは、CLJからの評価を受けるために使用すること。
(※自身の研究のためにも使用する場合は、研究のために使用する旨の説明を追加する。)
②同意は自由意志で、同意をした後も含めて、いつでも断れること。
③断る手順についての具体的な手順について。
④断っても被面接者は、治療上、処遇上なんら不利益を得ないこと。
⑤ワークサンプルは被面接者だけではなく、面接者も匿名化されるため、コーダー(面接の評価者)は個人が特定できないこと。
⑥面接者及び面接の評価申請にかかわる者には面接内容について守秘義務があること。
⑦ワークサンプルの管理および破棄について、下記A-3、A-4の内容があること。
A-3 面接者が行うID、宣誓書兼同意書、ワークサンプル、コーディング結果の保管方法
ワークサンプルIDと被面接者氏名等との対応表について
被面接者から評価中止の希望があった場合などに、どのワークサンプルIDの面接を中止するのか、匿名化された状態でCLJに依頼できるよう、ワークサンプルIDと被面接者氏名等とが連結できるような対応表を作成するなどして保管してください。被面接者の個人情報はCLJへ知らせないようにしてください。面接者(または申請者)に所属機関がある場合は、保管、破棄方法については施設内管理規定または倫理規定従ってください。面接者(または申請者)に所属機関がない場合等は、面接者の責任において、個人情報が漏洩しないよう厳重に保管し評価終了後速やかに破棄してください。
※面接者(または申請者)自身がワークサンプルを用いて研究を行う場合は、面接者(または申請者)の所属する研究機関の定める年数保管後破棄するか、面接者(または申請者)に所属機関がない場合等は、研究終了から5年以上10年以内保存後消去してください。
宣誓書兼同意書・ワークサンプルの扱いについて
評価終了まで保管してください。面接者(または申請者)に所属機関がある場合は、保管、破棄方法については施設内管理規定または倫理規定従ってください。所属機関がない場合等は、面接者(または申請者)の責任において、個人情報が漏洩しないよう厳重に保管し、評価終了後すみやかに破棄してください。
※面接者(または申請者)自身がワークサンプルを用いて研究を行う場合は、面接者(または申請者)の所属する研究機関の定める年数保管後破棄するか、面接者(または申請者)に所属機関がない場合等は、研究終了から5年以上10年以内保存後消去してください。
コーディング結果の扱いについて
ワークサンプルID、会員IDで識別されるコーディング結果については、被面接者の個人情報等の加筆や評価内容の改ざんが行われないよう管理してください。所属機関がある場合は、保管、破棄方法については施設内管理規定または倫理規定従ってください。所属機関がない場合等は、面接者の責任において、保管してください。
A-4 CLJが行う、宣誓書兼同意書、ワークサンプルの保管方法
宣誓書兼同意書の扱いについて
通常価格で申し込む場合、同意書・宣誓書はCLJには提出しないでください。誤って提出されたものについては、可及的速やかに破棄します。
ワークサンプルの扱いについて
パスワードロックのかかる電子媒体等を用い、盗難・紛失のないよう厳重に管理して保管します。面接者(または申請者)にコーディング結果を通知後、6か月以内に破棄します。
B.CLJが行う研究への使用協力割引価格で依頼する場合
B-1.面接者の被面接者への説明と同意
面接者(または申請者)は、被面接者に以下について説明に対する宣誓書に署名し、被面接者の同意書への署名をもって同意を得てください。
宣誓書および同意書は、「誓約書兼同意書_CLJ評価・研究_割引価格(様式2)」を用いるか、または、同内容が含まれている任意の書式を用いてください。
もし、ワークサンプルを、面接者または申請者自身の研究にも使用する場合には、宣誓書および同意書は、「誓約書兼同意書_CLJ評価・研究および自己研究_割引価格(様式4)」を用いるか、または、同内容が含まれている任意の書式を用いてください。
※「誓約書兼同意書_CLJ評価・研究_割引価格(様式2)」または「誓約書兼同意書_CLJ評価・研究および自己研究_割引価格(様式4)」は、申し込み時に申し込みフォームからワークサンプルとともにCLJへご提出ください。
B-2 被面接者への説明内容
説明の際、必要に応じて「録音・逐語禄の使用目的と保管・破棄方法についての説明」(参考資料1)を被面接者に提示してください。
参考資料1はあくまでも説明の1例ですので、下記①~⑦の内容が含まれる説明が行われるのであれば、必ずしも提示する必要はありません。
①面接の録音、匿名化した上で録音内容を逐語録にすること。これらは、CLJからの評価およびCLJが行う研究のために使用すること。
(※自身の研究のためにも使用する場合は、研究のために使用する旨の説明を追加する。)
②同意は自由意志で、同意をした後も含めて、いつでも断れること。
③断る手順についての具体的な手順について。
④断っても被面接者は、治療上、処遇上なんら不利益を得ないこと。
⑤ワークサンプルは被面接者だけではなく、面接者も匿名化されるため、コーダー(面接の評価者)は個人が特定できないこと。
⑥面接者及びコーダーには面接内容について守秘義務があること。
⑦ワークサンプルの管理および破棄について、下記B-3、B-4の内容があること。
B-3 面接者が行うID、宣誓書兼同意書、ワークサンプル、コーディング結果の保管方法
ワークサンプルIDと被面接者氏名等との対応表について
被面接者から評価中止およびCLJへの研究協力中止の希望があった場合などに、どのワークサンプルIDの面接を中止するのか、匿名化された状態でCLJに依頼できるよう、ワークサンプルIDと被面接者氏名等とが連結できるような対応表を作成するなどして保管してください。面接者(または申請者)の所属する研究機関が定める年数もしくは評価終了から10年間のうち、いずれか遅い期間の間保管後破棄してください。面接者(または申請者)に所属機関がない場合等は、面接者(または申請者)が評価証明書を受け取ってから10年間保存後破棄してください。
※面接者(または申請者)自身がワークサンプルを用いて研究を行う場合は、面接者(または申請者)の所属する研究機関の定める年数もしくは面接者(または申請者)が評価証明書を受け取ってから10年間のうち、いずれか遅い期間の間保管後破棄してください。面接者(または申請者)に所属機関がない場合等は、自身の研究終了から10年間保存後破棄してください。
宣誓書兼同意書・ワークサンプルの扱いについて
評価終了まで保管してください。面接者(または申請者)に所属機関がある場合は、保管、破棄方法については施設内管理規定または倫理規定従ってください。所属機関がない場合等は、面接者(または申請者)の責任において、個人情報が漏洩しないよう厳重に保管し、評価終了後すみやかに破棄してください。
※面接者(または申請者)自身がワークサンプルを用いて研究を行う場合は、面接者(または申請者)の所属する研究機関の定める年数保管後破棄するか、面接者(または申請者)に所属機関がない場合等は、研究終了から5年以上10年以内保存後消去してください。
コーディング結果の扱いについて
ワークサンプルID、会員IDで識別されるコーディング結果については、被面接者の個人情報等の加筆や評価内容の改ざんが行われないよう管理してください。所属機関がある場合は、保管、破棄方法については施設内管理規定または倫理規定従ってください。所属機関がない場合等は、面接者の責任において、保管してください。
B-4 CLJが行う、宣誓書兼同意書、ワークサンプルの保管方法
宣誓書兼同意書の扱いについて
CLJが行う研究への使用協力割引価格で申し込む場合、同意書・宣誓書も申し込み時に提出してください。同意書・宣誓書は
パスワードロックのかかる電子媒体等を用い、盗難・紛失のないよう厳重に管理して保管します。申込者にコーディング結果を通知後、10年間保管後に機密が守られる方法で破棄します。
ワークサンプルの扱いについて
パスワードロックのかかる電子媒体等を用い、盗難・紛失のないよう厳重に管理して保管します。申込者にコーディング結果を通知後、10年間保管後に機密が守られる方法で破棄します。
B-4.CLJが行う研究への使用協力の撤回希望
面接者の希望等により、ワークサンプルをCLJが行う研究へ使用することを撤回したい場合、「研究協力の撤回書(様式5)」に必要事項を記載し、ご署名の上、研究協力撤回フォームよりご提出をお願いします。なお、撤回に伴い、割引額分の差額のお支払いをお願いする場合があります。
コーディング結果を自身の研究等で使用する場合の補足事項
コーディングの実施証明
第三者機関であるCLJがコーディングを行ったという実施証明は、ワークサンプルごとに発行される評価証明書をもってこれにかえます。
CLJが行うコーディングの妥当性
過去のリードコーダーの相関係数、およびサポートコーダーの相関係数を参照ください。(CLJコーダーの相関係数)
CLJが行う研究内容との競合について
「CLJが行う研究への使用協力割引価格」で依頼した場合であっても、自身の研究内容について事前のご相談があれば、その後行われるCLJの研究内容と重なったり、酷似しないよう配慮されます。すでに行われているCLJの研究についてはその限りではありません。研究内容について相談できない場合、コーディング依頼方法は「通常価格」で依頼されることをお勧めします。
ワークサンプルを他の目的で使用する場合の注意事項
別紙による面接者の被面接者への説明と同意
以下のように、ワークサンプルそのものを、CLJに提出する以外に使用する場合、面接者は、被面接者に対し、その使用目的の同意を別途とる必要があります。これらの使用目的の部分については、CLJは関与しないことの説明を行ってください。
例)
職場等で行う事例検討
会話例として書籍・雑誌等へ掲載
ワークサンプルの独自解析
ワークショップで使用する会話例文、教材
など